INTERVIEW

日々製造する品物が違い、難しい品物ほど達成感がある

倉根 努 さん

2006年入社

どのようなお仕事をされていますか?

晴和精機では柱状の金属を加工しています。私は主に、製造機にプログラムを入れて金属を削り、品物を作っています。また、手動で操作する汎用旋盤で、手に伝わってくる感覚を頼りに加工を行うこともあります。

特に気を付けていることは何ですか?

同じ品物を何個も作るときに、寸法や見た目がすべて同じ品質になるように心掛けています。

お客様から仕事をいただいているわけですので、すべての製品が傷なくきれいな状態で、指定通りの寸法で渡せるようにしたいですよね。そのために加工の段階で気を付けているのはもちろんですが、品物を扱うときに雑に置かなかったり、機械にセットする際に慎重に扱ったりして、傷がつかないようにしています。また、お客様のところに届くまでに何があるか分からないので、丁寧に梱包材を巻くこともします。そんな感じで、加工段階以外でも気を付けることはたくさんありますね。

やりがいを感じることは何ですか?

やっぱり難しいものを形にできたときには達成感が大きいです。寸法も見た目も完璧な、良いものができたときは気持ちいいですね。

例えば一つの品物を作ろうとしたときにも、何段階にも工程があります。面取り、穴あけ、内側の削り取り、外側の溝堀りなどです。機械が自動でやってくれる部分もあれば、汎用旋盤を使って人の手でやる部分もあります。その時は手で微妙な加減をしないといけないのですが、そこは腕の見せ所ですね。

そういう工程を経て、品物が完璧な状態にできあった時はとても嬉しいです。大きなやりがいですね。

NC旋盤を操作して品物を製作している風景

失敗してしまうことはありますか?

もちろんあります。失敗したら落ち込んでしまいますね。
少し前には、品物を4個、加工するときに寸法を間違えてしまい、材料をすべて駄目にしてしまいました。材料費が無駄にかかってしまうだけではなく、これまでの作業がすべて無くなってしまうので、会社的にも、とても痛手です。

その失敗があったから今は、始めの製品は必ず計測して、図面通りに加工できているか確認するように心がけています。

入社したての頃は、どのように仕事を覚えましたか?

初めの頃は機械のボタンの配置がほとんど覚えられませんでした。機械についているボタンの数がとても多いので、動かし方もわかりませんでしたね。

最初はノートに書いて覚えようとしていたのですが、やっていくうちに実際に自分でボタンを押して覚える方が良いと思って、どんどん経験を積むようにしました。自分に合った覚え方は何だろうと思いながら、試行錯誤していましたね。

新しい方が入社されたとき、どのように指導してもらえますか?

本当は優しく教えてあげたいですが、基礎がしっかりできていないと危険も伴うので、きちんと教えてあげたいです。例えば、製品を滑らせて足に落としたり、表面が綺麗に見えてうっかり素手で触って手を切ったり、ということが起きて、大きなケガにつながることもある仕事なので、しっかり覚えるまで教えます。

仕事を教える流れは、初めの時期は先輩がプログラムを打つところを見ていてもらい、加工の内容や段取りを知ってもらいます。それで機械に材料をつけたり、加工後のものをはずしたりする脱着作業をやってもらうことが多いですね。そこからの作業もどんどん覚えてもらう感じです。

仕事の時は厳しく言うかもしれませんが、仕事以外では親しく話せるようにしたいです。でも私はおとなしくて、あまり話せないかもしれないですが。

インタビュー中の風景

仕事の他に、休日はどのように過ごされていますか?

野球部と卓球部に所属している子供がいるので、練習や試合の送り迎えが多いですね。子どもが小さいころには一緒にキャッチボールをしていました。

子どもが大会で勝ったりだとか活躍したりしているのを見るのが、やっぱり親ならではの楽しみですね。

最後に、どんな方に晴和精機製作所をおすすめしたいですか?

例えば趣味でプラモデルを作ってる人とか、モノを作りたいと感じる人ですね。
プラモデルを作る人であれば、図面を一回見ればやり方が分かると思うので。あとは、細かい作業が好きだったりキレイ好きだったりする人はこの仕事に向いていると思います。